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Posted by ミリタリーブログ at

2018年12月02日

砲兵に支援してもらおう3 ~実践編~

久しぶりにくだらないブログを投稿したいと思います
2年ぐらい放置した砲兵に支援をしてもらおうシリーズですね。
今回は実践編と行きたいと思います。


CFF(coal for fire)
CFFと言うのは、FOがFDCへ無線(有線)にて連絡を行う場合の符号であり、FOによって簡潔に示される攻撃目標へついてのメッセージである。これらは命令ではなく要求である(確実に実行される訳ではない)CFFはFDCレコーダが間違えなく理解し記録を行い、復唱できるよう素早くはっきりと送信しなくてはならない。FOは標的の位置を確認した瞬間にRATELO(通信兵)が射撃を開始できるように標的の見たことをRATELOに伝える。情報はCFFの完全な要求が準備されるまで待つ必要は無く、決定された時点で随時送信される。

使用される目標位置の決定方法にかかわらず、通常の砲撃要請は6つの要素を3つに分けた部分で送信される。

6つの要素は以下に示す

.FOの識別
.警告命令
.ターゲットの位置
.ターゲットの説明
.攻撃方法
.砲撃制御の方法

3つの部分

.FOの識別と警告命令
.ターゲットの位置
.ターゲットの説明、攻撃方法、砲撃制御の方法。

各送信のたびに少し時間をおき、FDCのデータ読み取り、復唱を待つこと。

次にこの6つの要素を詳しく記載していく。
1.FOの識別
FDCに自分自身の身分を理解させるために宣言する。

2.警告命令(warning order)
警告命令とは砲撃支援のために通信回線をクリアにし、攻撃方法の種類と攻撃する目標位置とタイプをFDCに送信することである。送信の順番は
攻撃方法の種類
攻撃を行う部隊のサイズ
攻撃目標の場所
の順番になっている。

2.1攻撃方法の種類
2.1.1 Adjust Fire.

FOが着弾観測を行い砲撃を行う方法である、疑わしい目標や、場所の正確性が保てない時にAdjust Fire.を宣言する

2.1.2  Fire for Effect.

Fire for Effect.とは、FOが確実に攻撃目標の位置をつかんでいる場合に宣言する、この砲撃は1撃でFFEを目指すべきである。攻撃目標の位置が確かで攻撃の着弾修正がほとんど必要無い場合に宣言する。

2.1.3 Suppression.

Suppression.とは動いていない標的に迅速に攻撃をする時にFOが宣言する。Suppression.
の後に攻撃目標のIDナンバを続ける。この方法は通常事前に計画された標的に対して行われるか、一度その他の砲撃方法で砲撃した目標に再度攻撃する時に宣言される。

2.1.4. Immediate Suppression and Immediate Smoke.

Immediate Suppression and Immediate Smoke.とは、静圧射撃のことを指す。ほとんどの場合はグリッド表記にて攻撃面を指名する

2.2砲撃を行う部隊のサイズ
FOは攻撃目標に効果的に攻撃するために射撃するユニットの大きさを指名することができる。これはFOが決めることもできるが指名されなかった場合はFDCに決定権がある。

2.3目標位置(測距方法)の宣言 
砲兵に支援してもらおう1参照

3.1ターゲットの位置
先ほどの目標位置宣言の後、FDCの復唱を待ち、目標位置を宣言していく。
3.1.1グリッド

グリッド使用方法では通常6桁のグリッドが送信される。8桁の場合もあり、この場合はより正確に目標を知らせることができる。OT方角(FOからの標的の方角を指す)は通常攻撃に必要がないため、一度目のFOが発射する無線文にグリッドの数字も入れて報告する。

3.1.2既知ポイントからのシフト

既知ポイントシフトは「既知ポイント」「警告命令」の順序で送信する。既知ポイントはFO、FDCがともに知っている位置で無ければならない。その後の通信でOT方角を送信する。通常ミルにて方角を指定するが、事前にFDCとのFOとの取り決めによりそれ以外の単位を使用することもできる。OT方角を送信した後、既知ポイントからの左右方向、(左右)
レンジシフト(既知ポイントに対しどれだけ攻撃目標が遠いか、100m単位で)
垂直方向シフト(攻撃目標が既知のポイントからどれだけ標高が違うか、5m単位で、30m以下の場合は無視される)
を送信する。

3.1.3極座標法

この攻撃を行う場合、FOはFDCに向けpolarと宣言をする。FOの位置はFDCが把握していなくてはならない。FOは方角と距離、垂直シフトを送信する。また、垂直方向シフトは垂直角(VA)をミルにて表すこともできる。

4.ターゲットの説明
FOはFDCがどのようなタイプの砲弾を使用すれば攻撃目標に有効な打撃を与えることができるか判断しやすくするため、攻撃目標の詳細を送信しなくてはならない。
具体的には

目標はなにか        「軍隊のタイプ、装備、ジープ、装甲車、トラックなど」
目標は何をしているのか 「掩体構築作業中など」
目標はどれくらいいるのか 「分隊、小隊、戦闘車両の数など」
目標の防御レベル      「掩体の中、塹壕、蛸壺など」

を送信する、また面を制圧することを要求する場合、攻撃目標の大きさと幅をm単位で報告する。円形の場合は半径で報告する。


5.攻撃方法
FOはどのように攻撃を行いたいか示すことができる。ここでの要素は
「砲撃の戦術」
「弾道」
「弾薬」
であり、FOはそれらを指定することができる。

5.1砲撃の戦術
通常2種類の方法があり、精密射撃と面制圧がある。

5.1.1精密射撃precision

移動しない攻撃目標に1つの砲で精密射撃を行う。攻撃目標の完全に破壊する場合に宣言し、破壊された場合はFOは破壊されたことをFDCへ連絡する。

5.1.2面制圧 Area fire

面制圧は面を制圧することである、攻撃目標は移動可能な物がほとんどなため、攻撃目標を見失わないために着弾観測は早急に行わないとならない。この攻撃を行う時の位置決定は面の中心を攻撃目標の位置としてFDCに報告する(面の位置決めは4.を参照)

これらの説明は2.1攻撃方法の種類にてある程度決まってくるため、無線連絡に入れなくても問題ない。

5.2弾道
野砲の場合、低軌道弾道が基本である。高軌道弾道を指定する場合は攻撃方法の時に送信を行う。また、FDCが高軌道弾道を使用しなくてはならないと判断した場合はFDCはFOに向けて高軌道弾道で発射したことを連絡しなくてはならない。迫撃砲は全てが高軌道弾道である。

5.3弾薬
FOは発射する弾体の指定をできる、指定が無かった場合、HEの瞬発信管が使用される。これをFOは望むのならばFOはFDCにCFFの中に盛り込む必要は無い。砲弾は照明弾、発煙弾、ICMなどが存在する。また、砲弾によって信管が一つしか無いものが存在する。その場合は使用する信管の要求は行わなくて良い。
次に、砲撃の回数をFOは指示することができる。たとえば4roundと宣言した場合、砲弾は4発発射される。

6.砲撃制御の方法
砲撃の観測方法はFOが砲撃する時間を制御したい場合や、砲撃方法を制御しい場合に行う。、攻撃目標を観察できるかどうか、攻撃目標を効果的に撃滅させる方法をFOはFDCに示す。主にAMCとTOTが使用され、面制圧に効果を発揮する。通常の砲撃では野砲部隊の中央にある砲座が砲撃を行うが、何らかの理由によりFOが左右の砲座を交互に砲撃させることができる。通常5秒間隔で左右(または右左)で砲撃を行うがFOの要求により時間を調整することができる。

6.1制御方法AMC 

AMC FOが砲撃の時間を任意に決めたい時に宣言する。この宣言を受けた時、FDCは砲撃を行う砲座が準備が完了したことを宣言する(コールサインが使用される)FOは任意の時間に「fire」と宣言することにより砲撃が開始される。

6.2制御方法CANNOT OBSERVE

これはFOが敵を植生、地形、天候または煙幕のために目視で確認することができないが、敵がその場所に確実に存在している時に宣言する。この制御方法は誤射の可能性が高い。

6.3制御方法TOT

FOが同じタイミングで複数の砲弾が着弾するように要請する場合に宣言する。これはFDCが着弾予定時間をFOに伝える。FOとFDCはタイムハックを実行しなくてはならない

6.4制御方法Continuous Illumination.

連続的に照明弾を要求する時にFOが宣言する、この場合、FDCは発射された照明弾の燃焼時間により次の砲撃を持続的に行い暗闇にさせてはならない。

6.5制御方法Coordinated Illumination.

これはHEと照明弾を断続的に砲撃したいときにFOが宣言する、FOは照明弾とHEの間隔を秒単位で指定できる。

6.6制御方法 Cease Loading.

これは2発以上の砲撃を要請した時、砲撃が必要無くなった場合FOが宣言する。砲座はすでに装填されていた砲弾の場合に限り砲撃することはできる。

6.7制御方法Check Firing.

FOが直ちに砲撃を中止させたい場合に宣言する。これは初弾が発射される前でも有効であり、FDCは確実に砲撃を中止しなくてはならない。

6.8制御方法Continuous Fire.

これは砲撃する回数を無制限に行いたい時にFOが宣言する、全ての砲座は持続的に攻撃目標に砲火を投射する。Cease Loading.またはCheck Firing.とFOが宣言するまで砲座は射撃を続ける。

6.9制御方法Repeat.

最後に連絡した砲撃方法でFOは砲撃を望む場合、FOが宣言する。この砲撃は初めての攻撃目標の時宣言することはできない。



6.10制御方法 Followed By.

これはFOが同じ場所に違う種類の砲弾を投射したいときに宣言する。たとえば、WP FOLLOWED BY HE .とFOが宣言した場合、repeatとは違い、HEがWPに代わり投射される。

7.情報誤認の訂正
データ読み取りの再FDCは復唱を行う、そのときにFOはFDCがFO自身の宣言した砲撃要請との誤差を確認した場合、訂正を行わなくてはならない。
具体的にはCORRECTIONと宣言しもう一度FDCに送信した文をそのまま送信する。また、FO自身がコンパスの読み取りなどに誤差を生じていたことがFDCとの交信中にわかった場合もこの宣言を行い、訂正した文をもう一度FDCへ送信する。

8.FDCによるFOへの交信
FDCはFOよりCFFを受信すると攻撃目標をどのように攻撃するか、FOから連絡が無かった場合決定する。この決定はFOへの交信(MTO)の形でFOへ送信される。MTOは4つの項目で構成される。

8.1攻撃する砲座

攻撃する砲座をFOへ連絡する、砲撃を行う砲座を宣言する、砲座にはコールサインを使用するFDCは、最後の文にコールサインを用い、砲撃するユニットを指定する。

例:砲撃を行う大隊コールサインはA8T36。砲座AはR6G36 この大隊のA砲座が砲撃を行う場合。 MTO は T, G .となる
  

8.2CFFの変更

FOが宣言したCFFをFDCは変更することもできる。この場合はCFFが変更されたことをFOに伝えなくてはならない。

例:FOはICMを要求したが、FDCはVTを使用することを決定した。場合。
T, G, VT IN EFFECT .
  

8.3砲撃回数

CFFの中に砲撃回数が無かった場合、FDCが砲撃回数を決定し、それをFOに連絡しなくてはならない。

例:T,G VTによる攻撃4発 を投射すると決定した場合。
T, G, VT IN EFFECT, 4 ROUNDS .
  

8.4攻撃目標へのID付与

FDCはその後の攻撃の修正を容易にするために攻撃目標にIDを付与しなくてはならない。各目標番号が割り当てられる。

例:(T,G VTによる攻撃4発 攻撃目標AA7732と決定した場合。
T, G, VT IN EFFECT, 4 ROUNDS, AA7732, OVER .
  
追加情報が有る場合があるが面倒臭いので割愛する。

FOとFDCとの認証
無線交信は誰でも聞くことができる、言い方を変えれば敵勢力も交信することができ、周波数が合致したならば、FDCとの無線交信を行い、FO以外の第三者がCFFを送ることができてしまう。
これを防ぐため、通常AUTHENTICATIONという合い言葉が使用される。通常FDCから40行の認証カードが渡され、CFFごとに使い捨てられる。
この認証がFOとFDCでできない場合は砲撃を行なってはならない。


9.付録 無線交信例


図9.1CFF例、グリッド座標系




図9.2CFF例極座標




図9.3CFF例SUPPRESSION.




図9.4CFF例IMMEDIATE SUPPRESSION




図9.5CFF例極座標


ざっと、雑に説明してこんな感じです、滅茶苦茶長くなって理解しにくく、英文を強制的に日本語に訳したから用語の翻訳クオリティが低いです。
、しかもほとんどFOがCFFの時に盛り込まなくてもFDCが勝手に決めてくれる奴、(制御とか、そのあたり)があるし、そこまで熟読しなくても最後の例文を覚えればある程度は応用が利きます。
あと、なんだか命令文みたいな文体になって申し訳ないです、ここ最近レポートを書きまくっているせいで説明文が基本この文体にするのが癖になってしまいました。
この頁は新たにわかったことや間違いなどがあった場合、訂正を行います。

  

Posted by チベットの狐 at 17:07Comments(0)米軍マニュアル