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Posted by ミリタリーブログ at

2020年04月23日

ナム戦で使える車両用アンテナ

こんにちはチベ砂です。今回は車両用のアンテナについて解説します。
ってもアンテナ自体はだいたい3種類です。他にも色々あるっちゃあるけど、ジープなどの車両についているアンテナは基本的に此奴ら。
このアンテナがナム戦で使えるアンテナになります。
話し変わりますけどナム戦で使える○○って言い回し、面白いですよね。
ナム戦じゃないと使えないみたいな言い方だなって。


ナム戦で使える車両アンテナ1.AB-15/GR+MS-116~118/MS-24




ジープのケツに2本から1本垂直に生えていた場合、基本的にコレ。
マッチング可能周波数は20~70Mcぐらい(だった気)アンテナエレメントの本数を変えて周波数をマッチングさせます。必ず車体にラジアルを取ります。
GRC-3~8世代のもので朝鮮あたりから有ったようなんだけどもその辺りは知らん。
端子はいわゆるUHFコネクタ(Mコネのユニファイねじ規格)普通のMコネも物によってはぶち込めるけれど、基本的にGNDがガタガタになってSWRがずっこけるのでおすすめはしません。
秋月でUHFコネ変換は安く売っているし、無線機から伸びるケーブルはBNCコネなので、変換使いましょう。マニュアルだと基本的にケーブルCG-530/Uと変換端子UG-273/Uを使います。
結構古いものですが、80年代のRT-246/VRCやRT-524/VRCなどを使うAN/VRC-12系統でもちゃっかり補助受信機R-442/VRC用のアンテナで利用されています。息が長いですが、流石にSWRがある程度無視できる真空管世代と違って高出力なトランジスタ無線機だと発信用のアンテナにはできないみたいです。

ナム戦で使える車両アンテナ2.AS-1729アンテナ


マウントの画像だけで申し訳無い。これしか持ってないので。
このアンテナはAN/VRC-12系列が開発され配備さえ始めたあたりからの採用品でNSNナンバ取得が61年だか60年の品です。見てくれ的に凄く最近に配備され、ハンビーとかについていそうなアンテナだけどね。
というか、先進的な見た目をしているアンテナはコレだけ。
アンテナエレメントは2分割されており、下部エレメントAS-1730/VRCと上部エレメントAT-1095/VRCを画像のマウントであるMX-6707/VRCに差し込み使います、マウントの根元がバネになっていて、折り曲げて高さを低くする事ができ、M151トラックとかに接続されている事が多いアレですね。
周波数帯は30~76Mcをカバーします。
さて、この周波数帯を見て、え?って思った人もいるかもしれません。エレメント交換しないでこんな広帯域カバーできるアンテナあんの!?みたいな...

秘密はこのケツにあるスイッチと接点がいっぱいついた端子、
内部にあるマッチングコイルで周波数帯をマッチングさせています。ケツのスイッチを時計回りにひねる事によって飛ばしたい電波の周波数にアンテナをマッチングさせSWRを下げているんですね。
もう一個あるいっぱい接点がついた端子はRT-246/VRCやRT-524/VRCからCX-4722/VRCケーブルを接続することによって、自動的にマッチングをとることもできます。
PRC-25や77につけられるマウントみたいなアンプ(名前わすれた)もこのアンテナを使用する事が指定されています。

ナム戦で使える車両アンテナ3.AT-912アンテナ

画像は拾いもの
これもVRC-12系で開発されたアンテナであり、AS-1729アンテナの親に当るアンテナ、
でっかいマッチングユニットのMX-2799/VRCとアンテナベースAB-719/VRC、エレメントAT-1096、AT-1095を差し込みます。このアンテナは、手動でマッチングを変換するスイッチはなく、CX-4722/VRCケーブルの接続端子しか有りません。マッチングユニットを縦横どちらか選んで接続する事ができ、アンテナエレメントはバネで立ち上がっているため、折り曲げる事ができます。


だいたいこの3種類がナム戦で使える車載アンテナ
それ以外は基本的に受信用アンテナになって送信できなかったり(したら最悪壊れる)マニュアル的に予備部品扱いで普通に支給されなかったりします。
  

Posted by チベットの狐 at 12:57Comments(0)軍用無線機部品

2019年05月01日

RT-505/PRC-25のA29ユニット 

ご無沙汰してました
今回はPRC-25のファイナルについての話し
25は真空管の2DF4を使用しています。
77はトランジスタ化してますが、別に25全てが真空管というわけではありません
このA29ユニットのみ真空管が使用されています
これは当時のトランジスタ技術ではアンテナの長さが意図的に変わった時、
ようはアンテナを調整するA-28アンテナローディングユニットがAT-271とAT-892のみを機械的にローディングしているため、他のアンテナや折れたアンテナを使用した場合SWRが高くなりファイルが飛んでしまう可能性があったためです。そのために真空管を使用し、なので25は別途3V電源が必要になります。
でそれの回路図。

ノードに振ってある数字はA29ユニットの端子に振ってある数で、()の中はその行き先のユニットのノード。
う~ん。見にくい。しかもCADを旧JISから進化させてないから抵抗はギザギザだし、インダクタはぐるぐる。ゆるして。
それと、サイトの横幅をもうちょっと大きくすれば画像を変にスクロールしなくても見れるようになると思うのですが、それの設定のやり方が分からない。だれか教えてください。

回路の詳細
電力増幅器A29は、電力増幅器(PA)LCモジュールA2と協働してアンテナへの必要なRF電力出力を発生する5極タイプの増幅器段である。
電力増幅管V1のバイアス電圧は、DC-DCコンバータモジュールA1によって供給され、直流フィラメント電圧は、バッテリによって供給される。
1.
送信機モジュールA6からのrf入力信号は、抑制ネットワークZ1を介してV1の制御グリッドに印加され、管V1のプレートでのrf信号は、電力増幅器内に配置された低域または高域LC回路に渡って発生する


2.
− 39.5VDCのバイアス電圧が抵抗R2、インダクタL1、および抑制ネットワークZ1を介して管V1の制御グリッドに印加。
抵抗R1は−45V入力回路と直列の電圧降下抵抗。
V1に固定グリッドバイアス電圧が印加されているツェナーダイオードCR1の両端で約5.5VDCの定電圧降下用。
インダクタL1、抵抗R2、およびコンデンサC1の組み合わせにより、-45VCCへのRF漏れを防止。
コンデンサC2、C5とインダクタL2で構成されるタイプフィルタは、チューブV2のフィラメントのRF変動と2.5Vフィラメント電源へのRF漏れ防止。
インダクタL3とバイパスコンデンサC4の組み合わせは+ 125VフィラメントへのRF漏れ防止。
電源抵抗R3はスクリーングリッド電圧降下抵抗。
コンデンサC3はスクリーングリッドバイパスコンデンサ。


  

Posted by チベットの狐 at 07:48Comments(0)部品PRC-25

2017年11月29日

RT-505とRT-841シリーズについてるパワープラグについて

 どうも、ご無沙汰しておりました。夏休み中になにか記事を投稿しようと思っていたのですが、アルバイトを始めた関係でクソ忙しくなり、気がついたら夏休みが終わりを迎えておりました。悲しみの極みです。
せっかく上京したんだから、週一ぐらいの割合で秋葉原とかいきたかったですが何をとち狂ったのか週6で夜勤を入れた関係で全くもって遊ぶことはできませんでした。

悲しいね

で、前回適当に砲兵に支援してもらおうの続きを書くとかいっておりましたが、全くマニュアルを読んでいないので今回の記事は昔私が読んだマニュアル関連のものを適当に説明していきます。
RT-505/PRC-25などの所謂ベトナムで使われたPRC(めんどくさいので以下PRC)の上部操作パネルのアンテナモーメントの上にある穴がたくさんあるPOWERってルビが振ってあるプラグがあるじゃないですか、アレの説明をしていきたいと思います

そもそもソレは何に使うのか
こちらのプラグの正式名称はU-318/Uといいます、14極のプラグ端子ですたくさん穴があって面白いですね。
そもそも、これは暗号化システムのTSEC/KY-38に付属してあるCX-10475/Uと接続することや、AM-2060/Aに付属しているCX-4655/GRCと接続したり、寒冷地向けバッテリであるBA-398/U(此奴マニュアルしか見たことない、どこかで見かけたら教えてください)などと接続することを目的につけられています。他にもRT-505/PRC-25BだとAN/PCC-1とも接続し発射周波数を多くすることができます。話がややこしくなってきましたが、適当につけている訳じゃないんですよ。

普通にAN/PRC-25として使うためには
こちらのU-318/Uプラグは端子一つ一つにアルファベットが降ってあります。普通に考えるとA~N極まであると思うかもしれませんが、設定上{G,I,O,Q}極は存在しおりません、なので、極は{A,B,C,D,E,F,H,J,K,L,M,N,P,R}極の14極となっております、これはたぶん極が大量に存在しているため誤配線をし機材が短絡するのを防いでいるのでしょう、さすが米軍、考えて作っていますね。
そして皆さんが気になるのは回路図だと思います、回路図書いてもよかったのですが膨大な量になりますし、そもそもめんどくさいのでRT-841/PRC-77の場合を簡単に説明していきたいと思います、適度に省略も行いました。

POWERプラグの配線
A極-----U-183/U A極 GND
B極-----U-183/U B極 A55ユニットJ2,№1ピン スケルチリレーK3,№2ピン
C極-----U-183/U C極 レシーバトランスミッタリレーK2,№5ピン
D極-----U-183/U D極 A22ユニットJ1,№4ピン
E極-----ファンクションスイッチ端子№1№6
F極-----バッテリ+ キャップ内にE-F極をつなぐ配線有
H極-----配線なし
J極-----D極シールド
K極-----U-183/U E極 スケルチリレーK3,№7ピン
L極-----A22ユニットJ2,№7ピン等キャップ内にM,H極への配線有
M極-----配線なし
P極-----A54ユニットJ1,№1 A55ユニットJ1,№4等
R極-----A31ユニット Dピン等

ざっとこんな感じ
それで今回赤字で書かせていただいたところが少し重要になってきます。POWERプラグのキャップなのですが内部に配線があるんですね、L極の配線は内部で接続されていないM,H極への配線なのでぶっちゃけどうでも良いのですがF極(バッテリ+端子)が重要になります。PRCの配線図では下部バッテリボックスから引っ張ってきた配線を必ずF-E極を通してトランスミッタへ給電しています。他のバイパスはありません。よってこのキャップないと通電しないんですよね。TM11-5820-667-12のチャプター3パラグラフ3-2にもそんな記載がありました、これは外部からPOWERプラグを通して電力を供給する場合、(先ほどのAM-2060/AやBA-398/U使用時)のことを考えた設計なのだと思われます。なので、RATELOコスする時はちゃんとキャップを閉めときましょう。

ただこれが言いたかっただけでこんなに分かりにくい駄文を書き連ねました。  

2016年12月22日

U-138/U→3.5mmプラグアダプタの制作

こんばんは、
最近新しいパソコン(FMV)を購入したチベスナです(どうでもいい報告)
VISTAの古いパソコン使っていたのですが、窓10に鞍替えするとなんだか浦島太郎みたいな気分ですね。
てかノートパソコンなのに、HDDが昔使っていた機種の10倍あるってどんな情報入れればいいんですかね…
Dドライブってもう無いんですね…
どうでも良いことですが、私は昔のパソコンではPCの側面にイヤホン用3.5mmジャックとマイク用3.5mmジャックが存在していたており二股ジャックを制作し使用していました。
今の世の中ではほぼ4極ステレオミニプラグ用ジャックのみになってるんですよね。そこで、私がスカイプやLINE通話用に使用していたデビットクラークのインターホン(ヘリパイが使ってる緑のやつ)はU-138/U→3.5mmのモノラル×2コネクタ使用していたので、この新品パソコンでデビットクラークやH-189/GRを使うことができなくなってしまいました。(そもそも使うもんじゃない)

仕方無いので4極3.5mmジャック型U-183/Uアジャスターを制作しましょう。

今回用意したもの
4極の3.5mmステレオミニプラグ (800円)
4極の車電子工作用ケーブル   (600円ぐらい?)
U-183/U                (ヤフオクで1500円)
そこらに有った熱吸着チューブ  Φ2mmとΦ5mmとΦ15mmぐらい

こんな感じ、アマゾンでそろえたのですが、ミニプラグが800円もしたのはちょっと痛い…金メッキのオーディオ用プラグだったらしいのですが、カーボンマイクなんかで聞くので金メッキなんて必要無いんだよな…とりあえず4極がそれしかなかったから仕方ないのだけれども…なんかなぁ
ケーブルも1m72円のやつアマゾンに有ったのですが、送料が600円もしたので車用にしました。たぶん秋葉原とかいけばもっと安く手に入るので、この値段は全く参考にしなくていいですw

作る前に
え~、これから結構めんどくさい話になります、なんと、4極のプラグには二つの規格が存在するのです。
しかも、混在してます、古いXperiaと今のiPhoneは規格が違うんですよ!規格が違うものを差し込むと最悪の場合破損するので注意しましょう。ま、たぶん破損というより使用できないって感じかな?


ちなみにこんな感じの配線になります、マイクとグラウンドが逆になっているのです。
今はほとんどがCTIA規格で作られているそうなので、私のFMVもきっとCTIAでしょう。ってことで配線しました

3.5mmステレオミニプラグにつなげる
これは別段難しい作業ではありません、わかりにくいクソみたいな私の作った図を参考に配線してください。
3.5mmステレオミニプラグは4極ではんだ付けが大変です。ハッコーのDASHなど、細かい作業ができるはんだこてがおすすめです。私はプレストを使ったので大変な作業でした。DASHの最新版安いし買おうかな
先につける所にはんだメッキをしてからはんだ付けするとうまくいきます、また、端子への配線ははんだ付けするべき側から見て右側(マイク スピーカL スピーカR GND)の順にはんだ付けするとはんだ付けしやすいです。

因みに、ステレオ出力の端子を強制的にモノラル化するため、R極とL極の電位差により逆流が発生し、接続するアンプなどが壊れる可能性が非常に少ないですが有ることは有ります、
極端な話では、片方の端子、LかRにだけ電位差があった時、(要はステレオイヤフォンでいう片側しか聞こえない時)
全てがスピーカに流れず、半分以上が無音のほうの端子に逆流します。
そのために、抵抗をつけ、電圧は抵抗が少ない方へ流れようとする性質を利用します。



念を入れて、600~1200Ωの抵抗をつけてあげましょう、そうすることにより確実にLとRで出力した電位差がミックスされ、モノラルでいうところのチップに出力されます。今回は図には600Ωと書きましたが手元に1kΩの抵抗がちょうど二つあったので、そちらにしました。









こんな感じに接続します。下手くそですが、テスターで調べたところ、短絡も断線もなかったので別に音質とか気にするヘッドセットじゃないし良いや。(投げやり)
ホットボンドで固定してから吸着チューブで絶縁しましょう。また、プラグのカバーを入れ忘れないようにしてください。

U-138/Uへの接続
前にある見にくいクソ雑な説明に準拠してはんだ付けしてください。
まず、U-138/Uの中古品だった場合ははんだ滓をスッポンか吸い取り線で取り除してください。
どうでも良いことですが卓上小型バイスとか有ると作業がめっちゃ楽になりますよね。
はんだ除去は完璧でなくて良いです、スッポンだったら一回やって、残ったのは放置で問題ありません。

次にA端子とC端子にリード線をつけます、U-229/UはGNDがスピーカ用(A)とマイク用(C)で二つになっています、
CTIAではGNDはマイクとスピーカ二つを一つでカバーします、そのためにリード線をつけましょう。まぁ、H-250/UやH-189/GR等ハンドセットは内部でAとCが接続されてるのでやらなくてもなんとかなるといえばなんとかなりますが、物によっては無かったりするのでつけておいて損は無いです。画像が見にくい?
しらんよ…


最後にAにGND、BにスピーカLとRを接続。コツは両方の接続場所にはんだを先にしみこませてから接続するとうまく行きやすいです。
ハンドセットはスピーカがひとつしか無いので、モノラル接続になります。
残ったマイクをDに接続して熱吸着チューブかなんかで形を整えましょう(熱吸着チューブつける前の写真撮り忘れた)


(完成図、恵まれた3.5mm端子に付いたクソみたいな端子が映えるアジャスターである)



ジャンク品をヤフオクで手に入れ、修理した(アンプまで直したとは言ってない)デビットクラークH10-56を装着、
そもそも、こいつの純正端子はU-174/Uなのですが、在庫と汎用性の関係でU-229B/Uに変更しています。


作ってわかったことってか、追伸
ごくごく普通にLINE通話やスカイプ、音声入力は使用できました、たぶん特小でも使えます、
使ったこと無いからわからないけど
でもさ。最近知ったんだけども、今のパソコンってヘッドセットやマイク無くても普通にパソコン本体のスピーカで通話できるんですね

作った意味















  

Posted by チベットの狐 at 02:00Comments(0)軍用無線機部品コネクター 端子

2016年11月23日

PRC25/77のA28ユニット回路図

今回はPRC25/77に使用されているアンテナチューニングユニットA28について説明したいと思います。
このユニットは皆さんがイメージするような金属のカバーに囲われた中央部に鎮座しているユニットではなく、位置的に言うとフロントパネルの裏側、アンテナマウントの下に位置しています。覗きこめばコイルが4本ある特徴的なユニットなので、直ぐに判るのではないでしょうか?

A28の役割
簡単に言うとA28ユニットはアンテナの波長を修正しています。アンテナの長さは波長に合わせて長くしたり短くしたりするのが正しいアンテナの使い方です、特に、PRC25系列は30.00MHz~75.95MHzまでの電波を発射しますので1本のアンテナで運用するにはこのユニットが必要不可欠です。
アマチュア無線では使用できない周波帯までカバーされちゃってるので使用禁止周波帯での電波の発射は絶対に行わないで下さい、というかPRCは技術基準適合証明 が無いので使うと違法です。どうしても使いたいのならば承認を受けてから使いましょう

とりあえず、波長の計算をしてみましょう

波長の計算はV=Fλでできます、そしてV(速度m/s)は電波なので光の速度に成り、Fは周波数、λが波長です
よって計算式は
λ(m)=3.0*10^8/F(Hz)
に成ります、またMHzは10^6Hzなので、分母に0を6個付けてあげましょう。
で計算すると大体波長λは30Hzで10m、75MHzで4mぐらいに成りますね、波長の幅が6mもありました。それを一本のアンテナで処理するので、アンテナチューニング回路が必要になります、A28は4本のコイルを稼働させ無線機の発射する周波数に合致するアンテナにしています。

回路




これまでに書いてきた回路がWindowsのpaint使ってきましたが、今回はBSch3Vで書いてみました。見やすいように意図的に大きくしましたが、スクロールしなくちゃ判らないし、結局意味無いかも。
ケーブルがゴチャゴチャしているのもアレですが…
見難いへんちくりんな番号は回路の接点番号です。最大12まであります。そして、このユニットの特徴なのですが。S2とS3の所、はアンテナ螺子の長さで、AT-892/PRC-25とAT-271A/PRCを自動で識別できるようにしています。
そして使用する込み合わせは、

長いアンテナで高周波帯を使用する時…A
長いアンテナで低周波帯を使用する時…B
短いアンテナで高周波帯を使用する時…C
短いアンテナで低周波帯を使用する時…D

と4種類存在しますのでA~Dまでの回路を説明をしたいと思います。

A 長いアンテナで高周波帯を利用する時

まずスイッチSW2.と3は下の接点と接触します、そしてスイッチSW1(バンドスイッチ)は3つが連動していて全てが左側を向き、接点1 10 7と接触して通電します。これにより、パターンAの場合はC2コンデンサとL1コイルが使用されます。

B 長いアンテナで低周波帯を利用する時
Aと同じ用にSW2.3は下向の接点と接触し、SW1(バンドスイッチ)は回路図のままに成ります、よって回路はL4コイルを通る回路に成ります。

C 短いアンテナで高周波帯を使用する時
短いアンテナを使用する場合、SW3は開回路になり、SW2は上側の接点に接触します。またAと同様にSW1(バンドスイッチ)は接点 1 10 7と接触し結果的にはL2コイルとC3、C1コンデンサを使った回路を使用します。

D 短いアンテナで低周波帯を使用する時
回路図と全く同じ回路に成ります、結果的にはL3コイルとC1コンデンサを使った回路です。








  

Posted by チベットの狐 at 18:41Comments(0)軍用無線機部品PRC-77PRC-25

2016年11月05日

LS-454/UとLS-166/U

こんばんはチベスナです。
今回は多分二回目に成るLS-454/Uの解説と今回初めてのLS-166/Uの解説を行いたいと思います。
ベトナム戦争のRTO画像を確認していくと、意外にRTOは外付け型のアンプスピーカを装備していることが多いですよね。
ベトナム戦争中に使用されたスピーカは殆どがLS-166/U(以下166)かLS-454/U(以下454)です。(稀な例でLS549/PRCの使用例もあります)
両機共に軽い改造を行えばPRC-25、77で使用可能で外見的特徴は166には側面にロータリースイッチが装着されている事です。

簡単な回路図、まず166から

こんな感じ、ペイントで回路図描いてるんですが、そろそろちゃんとした回路書くCAD使えとか言われちゃいそうですね。
二股に分かれたスイッチで車載無線機用か通常使用用に分配することができます、基本はU-79/U端子を使用しますが、U-229/Uに変更してPRC-25.77に使用します。

229に変更する場合ABE極に接続し、それぞれ (U-229/Uの極)-(U79/Uの極)と見た場合A-B B-A E-L と端子を接続します。判りにくいかな…がんばって

続いて454

はい、これ見て判ると思うんですけど、166との違いはスイッチの有無と初めからU229が付いてるかのみです。内部のトランスも同じですし、スピーカも同一です。








  

Posted by チベットの狐 at 22:54Comments(0)RTO装備軍用無線機部品

2016年07月23日

H-250/U回路図とU-229/Uの配線図

熱くなってきましたね、最近暑くて脳がメルトダウンしそうなチベ砂です、
今日は、皆さんが知りたいのか良くわかりませんが、滅茶苦茶検索キーワードに上がってくる「U-183/U配線」や「U-229/U配線」に付いて説明します、

このブログ、第199軽歩兵旅団の説明目的で立ち上げたのですが、いまだに、「199軽歩兵旅団」ってキーワードで調べてくれた方が2人しかいません…もはや存在意義を問われていますww

U-229/U配線図

こんな感じ、U-229/Uを真正面からみると、極のぽっちと青い基盤、そしてうっすらとA B C D E と極の隣辺に刻印があります、この図は青い部分です。其れを準拠に配線を繋げましょう、また、ケーブル色は

A 黒色ケーブル
B 白色ケーブル
C 緑色ケーブル
D 赤色ケーブル

と成っております、ハンドセットではE極は使用しません、この極はKY-652/U等モールス用電鍵で使用し、モールス電鍵はAとE極を使用します。
これを基準にU-183/Uにも配線しましょう。


H-250/U回路図
こちらの検索ワードも沢山見受けられます、回路図ってみんな好きなんですね、前にはPRC77回路図って検索ワードも残ってました、私も持ってないので見つけたら下さいww



こんな感じ、図に書きとめやすいようにAとBのケーブルを意図的に逆にしました、BACDの順になっていますが、配線の間違えではありません。また、Bケーブルは白色ですが、表記上の問題で青色に成っています、色付き配線はBケーブルを除き全てが現物と同じ色に成っています。黒い●が書いてあるところは結線しており、●がなく交差している所は絶縁しています。

H-250/U蓋内部配線
H-250/Uの内側にある蓋の配線です、
思ったよりもややこしいですが、これが判ってると配線作業ってか故障の対応が捗ります
ケーブル色は先ほどと同じ配色です。
少し見難いですが、許して


PTT回路配線
PTTは2つのスイッチから出来ており、二つが同時に回路に接触するために通電します、
上下が決まっているので注意しましょう


以上、H-250/Uの回路図でした、H-189/GRも似たような回路です、U-229/Uの配線はNATO基準なので基本的に全てのハンドセットで使用出来る配線になっています。



  

Posted by チベットの狐 at 13:20Comments(0)軍用無線機部品

2016年07月17日

LS-454/U

こんばんは、チベ砂です。
最近めっきり熱くなってきましたね、もう梅雨明けはしたのかな?
久しぶりの休日を満喫しております、それでは今回はベトナム戦争中で良くRTOが装着していた軍用スピーカーLS-454/Uに付いて説明していきたいと思います。

LS-454/U

こんな奴です、すでに取り付けた後の写真ですが取り付け方は後で紹介します。
簡単な部品で構成されている増幅回路付きスピーカで基本的には車載用です。

詳細

当たり前ですがプラグはU-229/Uを使用しています。ケーブルにはMFR55928です


中身はいたってシンプルです増幅用のトランスが一つ入っているのみです、
音質とかは知りません、普通に音がでます。

トランスに何やら書いてありましたが読みとる事はできませんでした。
本体はADEC社製造品です

使い方
使い方は簡単ですが、PRC-25等で使用するには多少の改造が必要になります、
装着して音が出なかった場合、極端に小さい場合は改造を行って下さい。
詳細は、U-229/U端子がAとEに繋がれているのがこのLS-454/Uの特殊な特徴です
U-229/Uを分解してEピンをBピンに移動させましょう、Eピンに繋がっているケーブルは白色の方だったと思います、(ぶっちゃけ色は違ってもAとBに繋げばいいです)(放出品だと既に改造されている固体もあるようです。)

変形した状態の回路図

腹立つほど簡単にできているため、「こんな簡単な回路がn万もしたのかよ…」って成ります。
PRCへの取り付け方はライトウエイトのストップで束縛するか、上部にある金属のL字金具をPRCのハンドルに咬ませて螺子で装着する方法が在ります。

それでは


  

Posted by チベットの狐 at 23:03Comments(0)RTO装備軍用無線機部品

2016年07月14日

CW-503/PRC25 アンテナケース

ご無沙汰しておりました、チベ砂です、約ひと月ぶりぐらいの投稿に成ると思います、
まぁ…投稿頻度はこんなもんで良いかなと思ってますので、
「もっといろいろ書け」とか「やる気あんのか?」とか思いましたら、コメントでもくださいな…

さて、本題に移ります、みなさんがRTO装備の写真等をみた時に必ずと言っていいほどベトナム戦争中のRTOがRT-505/PRC-25の隣に付けてるあの「アンテナケース」とか言われている代物についての記事です。

CW-503/PRC-25

こんな奴です。因みに私は1円で購入しました(自慢したいだけ)
聞きなれない名前かも知れませんがこちらのケースの正式名称に成ります、蓋の後ろ側辺たりにでかでかとハンコが押されているので確認は直ぐにできると思います、こちらは前回説明したようにAN/PRC-25/77の一部です。

使い方
使いかたはいたって簡単で一番外側の深さが浅いポケットに呼びのH-189/GRを放り込み、また、中間の一番深いポケットにAT-271A/PRCを折りたたんで挿入します。
AT-892/PRC-25は自在に曲がるアンテナとブレード部分に分解して一番奥にある仕切りが付いたポケットの端にブレード部分をそして残りは中央の小ポケットに入れます、
AB-591/PRC-25も同様に中央小ポケットに入れましょう。
ざっと説明するとこんな感じです
画像を撮ったので参考にどうぞ、

判りにくいかな…?

諸注意
まず、AN/PRC-25/77な使われるアンテナケースはCW-503/PRC-25です、支給時にAN/PRC-25や77が入った木箱の中に付属しています、なのでRTOはほぼ必ず持っている装備と成ります、
また、ベトナム戦争軍装ガイドみたいな名前のあの本(名前判らん)に出てくるRTOはなぜかPRC-10用のCW-216/PRを付けると言う致命的なミスをしているために、CW-503の事を勘違いしている人がいますが全くの別物ですので、気を付けてください。



  

Posted by チベットの狐 at 22:49Comments(2)RTO装備軍用無線機部品PRC-77

2016年06月12日

AN/PRC-77 radio set とは

みなさんこんにちは、文化祭等があり、模試等の長い戦いを終え、帰ってきました。
休みがありません…
まぁそのあたりは仕方ないことと割り切り、今回は最近少し気になった事を紹介します。

みなさんはPRC-77、PRC-25といわれて、何を想像しますか?
まあ、普通に考えて、あのベトナム戦争中にRTOが背負っていた無線機本体をイメージすると思います、
そこが今回気になったところです。
先日ライトウエイトにPRCを装着したRTO画像をツイッターでアップロードしたところ、

「PRC-25には専用背負子あるんですが…」

みたいな引用RTをもらいました、
まあ確かにそちらは存在しますがそれはAN/PRC-25の一部です。
正確に言いますと私が所持しているのはAN/PRC-77なので、AN/PRC-77の一部なんです

話がややこしくなってきました、
なので簡単に説明出来るように、画像を使って説明したいと思います。

この画像に写っている物、すべてがAN/PRC-77になります、
皆さんが言っているPRC-77は正式名称ではRT-841/PRC-77と言う名前になっています、ややこしいかもしれませんがAN/PRC-77というのはradio set の名前でありAN/PRC-77という名前を持つ通信システムなんですよね。
RT-841/PRC-77があっても無線通信はハンドセットやアンテナが無いとできませんしね。

正式な名前を紙に書いて添付しておきましたが、見えにくいかも知れないので、簡単に説明しておきます。
AN/PRC-77 AN/PRC-25の基本的な付属品
AT-271A/PRC PRC10等にも使用されているロングアンテナです、10フィートあります。

AT-892/PRC-25 ショートアンテナです。

AB-591/PRC-25 AT-271A/PRCをANTENNAモーメントにねじ込むためのアダプタです。多少の柔軟性があります。

ST-138/PRC-25 みなさんが背負子と言っているハーネスの名前です、サスペンダが無くてもピストルベルトを保持できます。

CW-503/PRC-25 アンテナケースです、普通はAT-271A/PRCなどを
収納します。

CY-2562/PRC バッテリボックスです、RT-841/PRC-77の一部として考えて問題無いです。

RT-841/PRC-77 送受信機、AN/PRC-77 radio set の中枢部です (AN/PRC-25の場合はRT-505/PRC-25です)

H-189/GR ベトナム戦争中におもに使われたハンドセットになります、年代によりH-250/Uに変わる物です。

まだまだLS545/UとかRC-292等、PRC77に接続できる部品は沢山ありますが、これが初めに中隊に支給される基本的な部品となります、
なので「AN/PRC-77持ってます」って言うにはこれくらいは持ってないとだめだよ
それと、バッテリにつきましてはAN/PRC-77システムには入りません。消耗品なので入らないのでしょうか?BA-386/PRC-25とかBA-4386/Uなど沢山種類があることも因果関係があるのかもしれません。バッテリ関連は暇があったらそのうち記事にしますね。

それでは
  

Posted by チベットの狐 at 18:31Comments(0)軍用無線機部品PRC-77