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Posted by ミリタリーブログ at

2016年11月05日

LS-454/UとLS-166/U

こんばんはチベスナです。
今回は多分二回目に成るLS-454/Uの解説と今回初めてのLS-166/Uの解説を行いたいと思います。
ベトナム戦争のRTO画像を確認していくと、意外にRTOは外付け型のアンプスピーカを装備していることが多いですよね。
ベトナム戦争中に使用されたスピーカは殆どがLS-166/U(以下166)かLS-454/U(以下454)です。(稀な例でLS549/PRCの使用例もあります)
両機共に軽い改造を行えばPRC-25、77で使用可能で外見的特徴は166には側面にロータリースイッチが装着されている事です。

簡単な回路図、まず166から

こんな感じ、ペイントで回路図描いてるんですが、そろそろちゃんとした回路書くCAD使えとか言われちゃいそうですね。
二股に分かれたスイッチで車載無線機用か通常使用用に分配することができます、基本はU-79/U端子を使用しますが、U-229/Uに変更してPRC-25.77に使用します。

229に変更する場合ABE極に接続し、それぞれ (U-229/Uの極)-(U79/Uの極)と見た場合A-B B-A E-L と端子を接続します。判りにくいかな…がんばって

続いて454

はい、これ見て判ると思うんですけど、166との違いはスイッチの有無と初めからU229が付いてるかのみです。内部のトランスも同じですし、スピーカも同一です。








  

Posted by チベットの狐 at 22:54Comments(0)ベトナム戦争軍用無線機部品

2016年10月15日

彼らはベトナムで戦死した

ご無沙汰しておりましたチベスナです、
このブログ、アメリカ陸軍第199軽歩兵旅団について記載していく予定だったのですが、なんだかPRC関連の記事が多いですよね、調べてこのブログに来ていただいた方の殆どが無線関連だったりします、
ブログの方向性を見失ってきているような気がしますので、
今回は第199軽歩兵旅団のベトナムでの人員損失に付いて書きたいと思います。
地味な話題かも知れませんし、こんな情報何の役に立つんだよwとも思うかも知れませんがこのブログ自体誰かの役に立ってるとは言い難いので別にいいや。(投げやり)

部隊別戦死数

HHC199 10
合計 10人

第12歩兵連隊第4大隊
HHC4/12  3
A       38
B       38
C       53
D       40
E       22
合計     194

第12歩兵連隊第5大隊
HHC5/12  6
A       25
B       24
C       20
D       22
E        7
合計    104

第7歩兵連隊第3大隊
HHC3/7   7
A       55
B       37
C       26
D       21
E       19
合計     165

第3歩兵連隊第2大隊
HHC2/3  10
A       38
B       45
C       46
D       45
E        8
合計    192

第40砲兵連隊第2大隊
HHB2/40  3
AB       4
BB      10
CB       1
DB       7
合計     25

第17騎兵連隊D分隊
合計     31

第71LRP  
合計     7

第75歩兵連隊
合計     2

第49スカウトドック小隊(SDP)
合計     5

第76コンバットトラッカ―チーム(CTT)
合計     4

第87工兵中隊(ENG)
合計     7

第7サポート大隊
A       5
B       2
C       2
合計     9

第152憲兵小隊(MP)
合計     2

合計人員損失数757人

こんな感じ、戦死の死因は爆死、銃撃、溺死、榴弾、地雷、焼死、事故、交通事故、病死、等です、

旅団最初の戦死者はB4/12のPVT Gardner, Glenn V.氏(19)で死因は溺死です。
また、最後の戦死者はA5/12のSTG Suydam,James L.氏(22)で死因は交通事故死です
(この事故では複数人死亡しているので最後の戦死者は正確には4人居ます)

ついでに戦死最少年齢は18歳で最高年齢は旅団長であったウィリアム・ボンド准将の51歳に成ります。
個人的に気になった戦死ですが、憲兵部隊の二名が戦死理由に手榴弾と書かれていました。これが敵の攻撃だったのかは判りません、152憲兵の本が有った気がするので、読んでみて判ったら追って連絡します。
それと砲兵連隊所属で戦死している尉官はFOだったのかな??その辺りも戦死者の名前が書かれた表だけでは判りませんが非常に気に成っています。






  

Posted by チベットの狐 at 23:09Comments(0)ベトナム戦争米軍第199軽歩兵旅団

2016年08月21日

ウィリアム ボンド氏の軍歴

こんにちは、チベ砂です、今回は69年から70年4/1日まで第199軽歩兵旅団を指揮した准将、William R bond氏に付いて書きたいと思います。

199軽歩兵旅団と聞いてベトナム戦争に付いて調べてる人や、マニアでは第七歩兵連隊がテト攻勢時に敵司令部があった競馬場を奪還している、とかベトナムで唯一戦闘中に攻撃を受け旅団長が戦死しているとかそのあたりを聞いた事が有る方は居ると思います、

ベトナム戦争中で戦死した将官は数人居ますが、ヘリの事故だったり砲撃だったり心臓発作等、戦闘地帯の地上で戦死した将官はそんなにいません、というより、KIAした将官は199軽歩兵旅団のボンド准将しかいないんですよね。
そんなわけで、今回は准将の経歴に付いて調べて行きたいと思います。

ボンド准将、階級から69年~70年に撮られた写真と推測される


生い立ち
1918年12/9日にメリーランド州で誕生します
36年から40年まではメリーランド大学に在籍し学士号を取得してます

軍隊入隊前の行動はこれくらいしか判りませんでした。

入隊後の功績
1940年にアメリカ陸軍に入隊します

1940~42 PVTから順々にSSGへ(昇進速度早すぎませんかね…)
1942~42 アメリカ陸軍士官候補生学校(OCS)入隊 2Ltへ
1942~43 第82空挺師団勤務、勤務中にLtへ昇進
1943~44 レンジャー第1大隊勤務 CPtに昇進
1944~45 アンティオにて作戦中にPOW/MIA(11カ月間)
1946~48 Majに昇進、 韓国軍事顧問団勤務
1947~47 アメリカ陸軍指揮幕僚大学入隊(CGSC)
1949~50 韓米連合司令部勤務(UNC)
1950~51 LCLに昇進 陸軍歩兵学校、レンジャー訓練旅団勤務
1952~54 士官学校勤務
1959~60 ベトナム軍事援助顧問団(MAAG VIETNAM)
1960~62 陸軍省(DA)勤務 CO1に昇進
1964~65 101空挺師団第2旅団旅団長
1965~67 軍事援助コマンドMACタイ
1967~69 陸軍省(DA)勤務
1969~70 BGに昇進 第199軽歩兵旅団旅団長勤務 70年4/1日戦死

と、まぁ簡単な経歴を紹介しました、WW2時の兵階級だった時代の情報がほとんどないし滅茶苦茶早く昇進してる辺りがなんか凄く不自然と言えば不自然ですが、公式記録なので…
途中に記録が無い年月が有りますが、それは良くわかりません。

受賞した勲章、バッジ

バッジ類
CIB 2nd Award
Basic Parachutist (1 combat jump)
Thailand Jump Wings
Meritorious unit commendation 1944-1961
Army staff identification
infantry shoulder cord
ranger tab
Overseas Service Bans *10

勲章(右胸)
Army Presidential Unit Citation
Valorous Unit Award
Vietnam presidential Unit Citation
Vietnam Gallantry Cross Unit Citation

左胸
Army Distinguished Service Medal
Silver star
Legion of merit *2
Distinguished Flying Cross
Bronze star *2+V
Purple Heart
Air Medal *8
Army Commendation Medal *2
Prisoner of War Medal
American Defense Service Medal (1941~46)
American Campaign Medal (1941~46)
Europe/African/Middle Eastern campaign *6+Arrowhead Device
World War 2 Victory Medal
Army of Occupation Medal (1945~1990)
National Defense Service Medal *2
Armed force Expeditionary Medal
Vietnam Service Medal *4
UNSM Truce Supervision Organisation in Palestine (UNTSO)
Vietnamese Honer Medal 1st Class
Republic of Vietnam Campaign Medal

タイ軍からの受賞
Knight Commander Grade Medal 1970.3/1

ざっとこんな感じです、制服組みたい方は参考にどうぞ、
バッジ類や勲章をみるとバリバリ戦ってる准将だなって思います「*数」の記載は複数授与の回数を意味しています

戦死

1970年4月1日、准将は前線を視察するためにヘリコプターへ乗り込みサイゴンから北東70マイル地点 
war zone Dの北東端(現在のカッティエン国立公園辺り)に降り立ちます、
ヘリコプターから降りて数メートル歩いたところで北ベトナム軍、もしくはベトコンの狙撃を胸に受け受けゾーンD内部にある24th evacuation hospital (ビエンホア) にヘリで搬送されましたが、数分後に戦死が確認されました。
24thの四等特技兵が血まみれのTCUから階級章とネームパッチを取り外し、茶色のペーパータオルに包んだそうです。


第24病院(コールサイン:Queen Tonic)の位置はサイゴン北東の少し上にあります


死後
アーリントン墓地に埋葬されたのちに、マサチューセッツ州ストックブリッジ墓地に埋葬されました。




  

Posted by チベットの狐 at 18:56Comments(0)ベトナム戦争第199軽歩兵旅団

2016年08月11日

ST-138/PRC-25 ハーネス

ご無沙汰です、最近部品ばかり記事にしているため、アクセス数が壊滅的に下がってきたこのブログですが、今回も部品についての記事にしたいと思います

アレです、皆さんが背負子とか言ってるアレの事です、実を言いますとアレの名前はST-138/PRC-25と言います、コットンダック製のハーネスでPRCを背負う事ができます

このゴチャゴチャした奴です、ちゃんとPRCと束縛させるとそれなりに使えますがライトウエイトに括りつけた方が楽ですし他の物も付け易いです()

使い方

使い方についてはマニュアルにクソ詳しく記載されてまがパット見でもどの辺りにどれを付けるかは判ると思います、
ですが、それで終わりにしちゃうとクソブログがそびえ立つクソブログへと進化しそうなので、ちょっとだけ詳しく描きたいと思います。

まず、肩ひもを作ります、下の画像のようにD環に下に縫いつけられた一番長い紐を通し、肩パット中央あたりにあるバックルを下から上部の穴に通し、そして下部の穴に通して固定します。

そして、この2本のストラップを使いPRCを固定しましょう。上のストラップについてる環になった部分にCW-503/PRC-25を装着します。
端から出てる細いストラップはPRCの上部についてるバーに巻いてバックルで固定します、これをすると逆さまになった時PRCが滑って落っこちないので必ず行うべきです。
ブラブラさせてるのもダサいですしww

そして、最後に余るストラップ、コイツは何に使うかなかなかイメージが付きにくいと思います。コイツはピストルベルトとST-138/PRC-25を固定するために使われるストラップです、適当に調節してベルトに装着しましょう、きつめにするとPRCのおもさが分散されますが腰骨が反って痛いのでPRCを装着する2本のストラップを少し弱めると楽になります。

使用例

1967年4/24日、オペレーションオレゴンで撮られた画像第一騎兵師団第9騎兵連隊の写真です。
なかなかに鮮明で大きな画像なので拡大するとH-140を二人とも使用していたりマグポーチがローカルメイド品だったりして面白いですね



使ってみると判る事
特に言うことはありませんが荷物を背負えませんね、それと背負いやすさは圧倒的にライトウエイトの方が上です  

Posted by チベットの狐 at 00:00Comments(0)ベトナム戦争PRC-77

2016年07月14日

CW-503/PRC25 アンテナケース

ご無沙汰しておりました、チベ砂です、約ひと月ぶりぐらいの投稿に成ると思います、
まぁ…投稿頻度はこんなもんで良いかなと思ってますので、
「もっといろいろ書け」とか「やる気あんのか?」とか思いましたら、コメントでもくださいな…

さて、本題に移ります、みなさんがRTO装備の写真等をみた時に必ずと言っていいほどベトナム戦争中のRTOがRT-505/PRC-25の隣に付けてるあの「アンテナケース」とか言われている代物についての記事です。

CW-503/PRC-25

こんな奴です。因みに私は1円で購入しました(自慢したいだけ)
聞きなれない名前かも知れませんがこちらのケースの正式名称に成ります、蓋の後ろ側辺たりにでかでかとハンコが押されているので確認は直ぐにできると思います、こちらは前回説明したようにAN/PRC-25/77の一部です。

使い方
使いかたはいたって簡単で一番外側の深さが浅いポケットに呼びのH-189/GRを放り込み、また、中間の一番深いポケットにAT-271A/PRCを折りたたんで挿入します。
AT-892/PRC-25は自在に曲がるアンテナとブレード部分に分解して一番奥にある仕切りが付いたポケットの端にブレード部分をそして残りは中央の小ポケットに入れます、
AB-591/PRC-25も同様に中央小ポケットに入れましょう。
ざっと説明するとこんな感じです
画像を撮ったので参考にどうぞ、

判りにくいかな…?

諸注意
まず、AN/PRC-25/77な使われるアンテナケースはCW-503/PRC-25です、支給時にAN/PRC-25や77が入った木箱の中に付属しています、なのでRTOはほぼ必ず持っている装備と成ります、
また、ベトナム戦争軍装ガイドみたいな名前のあの本(名前判らん)に出てくるRTOはなぜかPRC-10用のCW-216/PRを付けると言う致命的なミスをしているために、CW-503の事を勘違いしている人がいますが全くの別物ですので、気を付けてください。



  

Posted by チベットの狐 at 22:49Comments(2)ベトナム戦争軍用無線機部品PRC-77

2016年05月21日

ベトナム戦争RTO装備、~ライトウエイトラックサックを使おう~

こんばんは、今日やっと中間テストが終わり、玉砕したチベ砂です。
いや…ほんとTHE ENDって感じでした、地理とか物理はまあまあな感じですが。最後の教科が英語だったのが良くなかった、気分は絶望です。

気を取り直して、3月にこのブログを制作してからアクセス数が1.000超えました、ありがとうございます。(この程度でもうれしい)
それで前々から思っていた、RTOの装備紹介をしたいと思います、
ライトウエイトラックサックが手に入ったので←自慢したいだけかよぉ…

はい、別に何ともないただの中期型ライトウエイトです、ミドルストラップが無いタイプですね、なんだかお得感はありませんが…(ケチ)
バーティカルストラップはすべて付属していました、このあたりの年代による移り変わりや使いかた、装備の装着方法等の説明も多分多くの人がしていると思うので、少しだけ邪道な説明(?)をしておきます、

バーティカルストラップの長さ…うん。


真ん中のバーティカルストラップは長さが102cm、長いほうは132cmです、ストラップは幅26mmなので自作できる可能性は大いにありますね、実物のバーティカルストラップは国内ではほとんど買えませんし、買えても海外製レプリカですので…。M-67寝具キャリアをバラすとそれなりの長さのものができるそうです、私はやったことが無いので詳しくはないですが…


と、まぁそんなライトウエイトの部品についての話でした、

でここからが本題です、ある程度の日数をジャングルで過ごすパトロール装備ってやつですね。
ライトウエイトにPRC-25.77  AT-892/PRC-25 とH-189/GRを付けた一般的なRTOです。






こんな感じでしょうか、設定は68年ごろの第199軽歩兵旅団、第12歩兵連隊のRTOって感じです。
側面の水筒を揺れにくくするストラップの処理、微妙にでかい服のサイズとかそのあたりは許してください、
装備的な物は
M-1ヘルメット
TCU4th
M-56装備 (アモポーチ 水筒×2 ベルト Hサス コンパスポーチ)
M-18スモーク等×5
シグナルスター
AN/PRC-25radio set 一式
H-140
ポンチョ
Cレーション
ジャングルブーツ3rd
ライトウエイトラックサックといったところでしょうか。
歩兵は靴下にレーション缶を入れて持ち歩くことが多いです。

ST-138/PRC-25キャリアを用いたRTO装備と違って重装備の“ベトナムらしさ”が出ていると思います、
特にベトナム戦争中のRTOの画像を漁ってもライトウエイトにPRCを付けた歩兵が沢山出てきますしね、やはりRTOをまじめにやるのは後々ライトウエイトが必要になってくる…そんなジレンマが、

この装備では背中がまだまだ寂しいです、でもだからといってLAW、M-79などの兵器をくくりつけることはしないほうがいいです、ランボーじゃなくRTOですので装備しているライフルはM-16A1が基本です。
装着するのにお勧めなのはBA-386/UやLS-454/UといったPRC関連の付属品がいいですね。

次にアンテナです。アンテナはAT-892/PRC-25を使用していますがAT-271A/PRCを使うこともあります、
AT-892/PRC-25(以下ショートアンテナと記載)はフレキシブル部分を折り曲げて地面と水平にして使うことが多いです。理由は簡単、アンテナを高くして森林の中を歩いてみてください、アンテナ切りたくなると思いますよ。
アンテナなのでわかると思いますが、折りたたんだりPRC本体と短絡した状態での通信はうまくいきません
(ラジオのアンテナで試してみてください、よくわかりますよ)
折りたたんでいる歩兵でも通信するときは展開したと思われます。

次に、アンテナは地面に対して垂直にしたほうが電波がよく届きますが通信する目標がわかっているならば、そこにアンテナを並行にした場合でも同様の通信状態を保つことができます。
最後にアンテナについてのことですがAT-892/PRC-25はフレキシブル部(自在に曲がる部品)とブレード部(ホィップアンテナ部分)の二つの部品を含めてAT-892/PRC-25といいます、なので基本的に分解してブレード部分だけをPRCに付けることはありません。

そして、ハンドセット、ハンドセットはベトナム戦争時には基本的にH-189/GRが使用されました。特殊部隊のほうではH-161の使用例もありますが歩兵では使ったとしてもH-140です、理由は「歩兵部隊のRPC運用方法」にあります。
H-161はU-229/Uプラグを2つ使用します、PRC-25とつなげるオーディオコネクタは2つしかないのですべてを使用することになります。しかし、歩兵部隊では通信するのは小隊長のほうが圧倒的に多いです、なのでH-161は一人で運用するには使い勝手がいいのですが他人に通信権を渡す時には使い勝手が悪いです、よって一般歩兵のRTOは使用しません。

PRCをライトウエイトに装着する

ライトウエイトにPRCを装着する方法を紹介します、ライトウエイトは個人支給品でAN/PRC-25は中隊備品になりますなので出撃時にST-138/PRC-25を使って装備を固めるか選択できたと思われます。
PRCをライトウエイトにくくりつける専用のパッキングボードが存在しますがそちらはTSEC/KY-38などを介して使用するときぐらいしか使わないようです。

付け方はいたって簡単です。
1. 真ん中のバーティカルストラップを軽く緩めに付ける
2. PRCを差し込む(向きはどちらでも可、しかしアンテナを右側にしたほうが楽です)
3. 長いほうのバーティカルストラップで拘束する。

と、まあこんな感じです、ライトウエイト用シェルフは使わなくてもPRC程度ならば装着できます。中心のストラップは緩めに付けることによりPRCを奥に付け下にずれることや脱落を防ぎます。
それと重要なのは操作盤にあるスイッチを動かせるかです、地味ですが操作をできなければやり直しになるので考えながら付けましょう、保持感覚ですがST-138/PRC-25より軽く感じれますよ。

こんな感じに装備をまとめられれば問題無いでしょう、M-14サーメートをPRC緊急破棄用に装備しておくと”まじめなRTO”感があっていいかもしれません。


最後に
これはあくまでも例です、写真を漁ればM-79を装備したRTO、H-161を装着したRTOも出てくることがあるかも知れません、しかしながら一般的なRTOの装備を参考にする、そこに意義があると私は考えています、歩兵装備なので「一般的な歩兵」という条件が一番大切だと考えています。
そして先ほどもふれましたが「特殊部隊の画像では歩兵の装備参考にはならない」ということも意識していただくと幸いです。
  

2016年03月26日

U-183/Uを改造してハンドセット等を使用しよう

皆さんこんばんはチベスナです、今日はハンドセット等に良く使われているコネクターU-229/UとU-183/Uについて説明します。
まずはじめに、皆さん一度はRTO装備を組む時に実物ハンドセットを購入したと思います、
でも、「配線の方法が解らないから使ってない…」と言う問題にぶち当たると思うんですよね。
そこで、今回はせっかく買ったH-189/GRやH-140等の音響用部品を的確に使いこなす方法を紹介します。

U-229/U
こちらは一般的な5ピンのコネクターです、押し込みながら時計回りに捻ると固定されます
他にもU-329/Uという名前の6ピンコネクターも存在しております、それはナム戦後に使用される物です
写真はU-229/Uです

Oリング付きですが、伸びてしまってなかなか入らないときは外してもサバゲー程度なら問題ありませんね(保障するとは言ってない)

U-183/U
これは無線機側に付いているオスの方です、ピンの中にばねが入っていてばねの力で接触を保ちます
U-229/Uのような形でケーブルどうしをつなげる用でU-228/Uと言うコネクタもあります(クソややこしい名前だな)
こちらも同様に6ピン式のものがあり、U-283/UとU-328/U(ケーブル同士の接続型)があります
PRCダミー無線機に付けるのならばU-183/Uで問題ありません

こちらはU-183/Uです

部品はそろった、じゃあどれにどれを付けるのか?
簡単なH189の回路図を制作致しましたのでそこを参照してください、難しく見える所はハンドセットの中身なので、実際はとても簡単です。
必要な工具
 導線
 2.5mmプラグ
 3.5mmプラグ
 はんだとはんだごて

回路図のように付けてください。

作り方
 AとBに3.5mmプラグを接続
 CとDに2.5mmプラグを接続
 Eは放置

ABCDEとプラグ端子に記載されているので間違えの無いように接続してください、E端子は使用しません
6ピン式は音量調節ツマミ等の物を付けられますが現用のH-250/Uでも接続なしで通話は可能です。
このU-183/Uプラグ回線を制作すればウォークマンやPCでも使用できますし、固定電話にも使えますw(電話回線ならばPTTは押し続けて問題ないです)

制作例H-140ヘッドセットをPCに接続して目下使用中です

これで特小でも実物ハンドセットが使用できるはずです。

解らないこと等ございましたらコメントを頂けると力になれるはずです。

追記:(2016.11/1)U229の配線位置を作図した頁を制作しているので良かったらどうぞ
http://infantry199.militaryblog.jp/e784024.html
  

Posted by チベットの狐 at 00:42Comments(3)ベトナム戦争

2016年03月23日

H-189/GRハンドセット

こんばんはチベスナです、今夜はRTO装備で重要になるH189/GRを紹介します
簡単に説明するとハンドセットです
ベトナム戦争初期ではH-138/Uが使用されました。
そして年代はいまいち解りませんが戦争中期から後半にかけてはH189/GRが使用されます、
先日、私もやっとの事で入手いたしましたので、画像や適度な説明をしていきたいと思います。


こちらが SONETRONICS INC. 社製造の品になります、この会社、通販を扱ってるようなのでもしかしたらそこから購入できるかも知れません
(パーツ単位での販売も行っていました)

こちらのH-189/GRですが、後から採用されたH-250/Uとの大きな違いがあります、
確かにH-250/Uと見比べたら野暮ったい形してますけども、そこではないです。
H-189/GRの特徴は分解することが容易にできることです、
通常のH-189/GRはマイクの部分が取り外すことができます、そしてPTTの部分も螺子で止められているので取り外せます、
H-250/Uはマイク等の部品を接着材で装着しているため取り外しはできません
この分解できるという利点は修理して長く使うことができるということです、マイナスドライバーがあればPTTまで取り外せます、
そうすれば故障したときにモジュールごと交換できるので長く使えるのです、

物量の国ならそんなことしないで新品下ろせばいいじゃん

と、思う方もいるかと思いますが、前線基地等の補給が乏しい所等でももしもの時に“ニコイチ”で使えるのは強みだとおもいますよ。
スピーカ部分は手で全て取り外せます

分解してみた画像です、下から

スピーカ用カバー(スクリュー式で取り外します)

防水フィルム(上下の向きに注意)

ゴムパッキン

スピーカ本体

ハンドセット本体

といった部品構成になっています、不器用な人でも直ぐに取り外せますし、ドライバー等の工具は一切使用しません。
スピーカとハンドセット本体には針を接触させて通電させます、
驚くほど簡単ですしちゃんと接触も良いです。



やはり米軍の整備性を良くする設計に驚かされたチベスナでした…

おまけ
ここで簡単なPRC25、77に装着されたハンドセットの見分け方を教えます

①マイク部分が四角くてごつい→H138/Uです

②マイク部分が円形で高さがあり、スピーカの部位が凹んでいる→H189/GRです

③マイク部分が円形だが薄く、スピーカの部分は平らである→H-250/Uです(ベトナム戦争時にはほぼ使われておりません)

④H-250/Uと思われるがプラグの部分が黒いプラスチックつき→H-250/Uに違いないのですがU-229B/Uというプラグが使われています(ナムでは使われませんでした)

まあ、一般的なハンドセットはこんな感じになります
ナムのRTOをやるならH-138/UかH-189/GRをおススメします。  

Posted by チベットの狐 at 22:37Comments(2)ベトナム戦争

2016年03月22日

LS-549/PRC 軍用スピーカー

こんばんはチベスナです
199軽歩兵旅団の編成を書き終わり、正直なところこれからどんなネタを書くか迷っています…
ベトナム戦争装備について紹介していきたいのですが、
「M56装備の装着方法」や「どうやって使われたか」等の(n+1)回ほど書かれているであろうことを書くのも正直めんどくさい…
と、思いまして、最近AN/PRC-77マニュアル(68年度版)を翻訳していてぶったまげたことを紹介します。
もしかしたら、すでに知っている方がいらっしゃるかも知れませんが、そのあたりは多めに見てやってください、個人的にぶったまげた話ですので…

PRC-77を背負ったRTO

この画像、確か実録ヴェトナム戦争米歩兵軍装ガイドで出てきます、多分(所持してないので何とも言えない…)

僕は最初にこのRTOの画像をみて、
「なんでこの人PRR-9なんか側面に付けてるんやろ…アンテナついてないし…とりあえずひっ付けていただけかな…」
と思いました、確かにこれ、よく見るとPRR-9らしきものを側面に付けていますよね
ヘルメットに装着するためのアームが二本伸びていますし…

実はAN/PRR-9じゃないです

え?と思われた方、解ります、僕もマニュアルを確認するまではそうだと思ってました確認しても信じられませんでした
TM-11-5820-667-12より
TM-11-5820-667-12 図6-9に記載
画像が小さい…?その辺は何とかして(投げやり)
ぱっとみどう見てもPRR-9です本当にありがとうございました


良く見ると解るのですが、こいつ、LS-549/PRCという機器なのです、
LS-○○と聞いて、ピンとくるのは米軍無線機に興味がある人ぐらいかと思いますが、LS-549/PRCはざっくり言うと
PRR-9っぽい外付けPRC用スピーカーです。


う~ん、この…

ちゃんとマニュアルに存在するので現地で余ったPRR-9から作ったってわけではないです
それではTM-11-5820-667-12に記載されていたPRR-9の親戚じゃなかった、LS-549/PRCの部品等の説明をしたいと思います

特徴
①軽い (4オンス以下です)

②ヘルメットに付けられます(PRR-9みたいなガワですので)

③ケーブルは8ft と 2ft あり、片方はU-229/Uプラグでもう片方はPRR-9で言うところの“バッテリープラグ”に差し込みます(名前はそのまま2ft
ケーブルと8ftケーブルでした)

④当たり前だけど、U-229/UをAUDIOコネクターにつなげて使います、

⑤PRR-9同様にH-264/PRR-9イアフォンを使えます(直径2.5mmのプラグです)

簡単に説明するとこんな感じ()

ネット上にLS-549/PRCの画像は数種類転がっているので探してみて下さい
なんか、無断転載していいのか迷いましたので…
http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=crmas&p=ls-549%2FPRC#mode%3Dsearch
まんまPRR-9すぎて草生えますが、プレートがしめすとうり、PRR-9とLS-549/PRCは全くの別物だと解るはずです
僕はマニュアルにH-264/PRR-9って書いてあってそいつがイアフォンだと知らなかったからマニュアル読んだあともこいつはPRR-9にケーブル刺すと出来る仕様だと思ってた()

  

Posted by チベットの狐 at 21:28Comments(3)ベトナム戦争

2016年03月21日

第199軽歩兵旅団の編成③

こんにちは、三日連続投稿をしようと思っているチベスナです、
多分編成については今日で終わりになります。
で、それから書くことがないかもしれませんが悪しからず…

今回は旅団の運用で必要不可欠な支援部隊について書きたいと思います
工兵、通信etc etc…
それでは、見て参考になることはきっとないであろう駄文をどうぞ

工兵部隊

第87工兵中隊
199旅団の基地制作等を行いました、
現在も存在しているようです
Valorous Unit Award
Meritorious Unit Commendation
RVN Gallantry Cross
RVN Civil Actions Honor Medal
を受章、

通信部隊

第298通信中隊
通信部隊としての歴史は何気に古く42年12月8日に結成されています
ベトナムに派遣された部隊は71年7月10日に不活性化されました、
中隊間の通信を行
っていたようです。
RVN Gallantry Cross
を受章

第313通信中隊
こちらは調べてみたのですが、ベトナム戦争時の情報が殆どありません
ベトナム戦争後に第3信号旅団に編成されたようですが2008年4月15日に旅団は解散したようです。
ベトナムでは旅団間の通信などを基地内で行っていました
RVN Gallantry Cross
RVN Civil Actions Honor Medal
を受章

第856通信傍受特派隊
敵の通信を傍受しその発信場所を三角観測にて位置特定等を行ったようです。
だいたい50人前後の部隊で部隊長はCPT(大尉)にて指揮されたようです、
テト攻勢ではCPT James R. Holbrook 氏が指揮を行いました
Valorous Unit Award
Meritorious Unit Commendation
RVN Gallantry Cross
RVN Civil Actions Honor Medal
を受章

はい通信部隊おわり
ここからは名前は解るけどこいつら何してたの…って部隊がおおいです

その他の支援部隊

第179軍事情報特派隊
この部隊に至ってはインターネット上に情報、画像等が全くありません
多分戦闘情報等を収集し、歩兵連隊等に情報を支援していたのか、新聞等の写真を撮影していた部隊なのだと思われます
とりあえず断言できるのは、戦闘部隊でないと言うことだけですね…
Valorous Unit Award
Meritorious Unit Commendation
RVN Gallantry Cross
RVN Civil Actions Honor Medal
受章

第40情報公開特派隊
どうやらこの部隊が199軽歩兵旅団の広報を行っていたようです、
インターネット上で公開されている写真は大半がこの部隊により撮影されたようです。
Valorous Unit Award
Meritorious Unit Commendation
RVN Gallantry Cross
RVN Civil Actions Honor Medal
受章

第44軍事資料特派隊
この部隊は次の戦闘に情報を生かすために作戦等の資料を纏めていたのだと思われます、
Valorous Unit Award
Meritorious Unit Commendation
RVN Gallantry Cross
RVN Civil Actions Honor Medal
受章

第503科学科分遣隊

かわいいスヌーピーのマークですね
この部隊は枯葉剤等の薬品を散布したりXM-3(匂いで人を感知するアレのヘリ搭載バージョン)
を運用しました
UH-1とOH-6等を所有していたようです
Valorous Unit Award
Meritorious Unit Commendation
RVN Gallantry Cross
RVN Civil Actions Honor Medal
受章


ざっと書いていきましたがこんな感じです、
部隊単位で授与された勲章は制服を組む時に右胸に装着されますので参考にして頂くと幸いです

  

Posted by チベットの狐 at 18:47Comments(0)ベトナム戦争