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Posted by ミリタリーブログ at

2016年05月21日

ベトナム戦争RTO装備、~ライトウエイトラックサックを使おう~

こんばんは、今日やっと中間テストが終わり、玉砕したチベ砂です。
いや…ほんとTHE ENDって感じでした、地理とか物理はまあまあな感じですが。最後の教科が英語だったのが良くなかった、気分は絶望です。

気を取り直して、3月にこのブログを制作してからアクセス数が1.000超えました、ありがとうございます。(この程度でもうれしい)
それで前々から思っていた、RTOの装備紹介をしたいと思います、
ライトウエイトラックサックが手に入ったので←自慢したいだけかよぉ…

はい、別に何ともないただの中期型ライトウエイトです、ミドルストラップが無いタイプですね、なんだかお得感はありませんが…(ケチ)
バーティカルストラップはすべて付属していました、このあたりの年代による移り変わりや使いかた、装備の装着方法等の説明も多分多くの人がしていると思うので、少しだけ邪道な説明(?)をしておきます、

バーティカルストラップの長さ…うん。


真ん中のバーティカルストラップは長さが102cm、長いほうは132cmです、ストラップは幅26mmなので自作できる可能性は大いにありますね、実物のバーティカルストラップは国内ではほとんど買えませんし、買えても海外製レプリカですので…。M-67寝具キャリアをバラすとそれなりの長さのものができるそうです、私はやったことが無いので詳しくはないですが…


と、まぁそんなライトウエイトの部品についての話でした、

でここからが本題です、ある程度の日数をジャングルで過ごすパトロール装備ってやつですね。
ライトウエイトにPRC-25.77  AT-892/PRC-25 とH-189/GRを付けた一般的なRTOです。






こんな感じでしょうか、設定は68年ごろの第199軽歩兵旅団、第12歩兵連隊のRTOって感じです。
側面の水筒を揺れにくくするストラップの処理、微妙にでかい服のサイズとかそのあたりは許してください、
装備的な物は
M-1ヘルメット
TCU4th
M-56装備 (アモポーチ 水筒×2 ベルト Hサス コンパスポーチ)
M-18スモーク等×5
シグナルスター
AN/PRC-25radio set 一式
H-140
ポンチョ
Cレーション
ジャングルブーツ3rd
ライトウエイトラックサックといったところでしょうか。
歩兵は靴下にレーション缶を入れて持ち歩くことが多いです。

ST-138/PRC-25キャリアを用いたRTO装備と違って重装備の“ベトナムらしさ”が出ていると思います、
特にベトナム戦争中のRTOの画像を漁ってもライトウエイトにPRCを付けた歩兵が沢山出てきますしね、やはりRTOをまじめにやるのは後々ライトウエイトが必要になってくる…そんなジレンマが、

この装備では背中がまだまだ寂しいです、でもだからといってLAW、M-79などの兵器をくくりつけることはしないほうがいいです、ランボーじゃなくRTOですので装備しているライフルはM-16A1が基本です。
装着するのにお勧めなのはBA-386/UやLS-454/UといったPRC関連の付属品がいいですね。

次にアンテナです。アンテナはAT-892/PRC-25を使用していますがAT-271A/PRCを使うこともあります、
AT-892/PRC-25(以下ショートアンテナと記載)はフレキシブル部分を折り曲げて地面と水平にして使うことが多いです。理由は簡単、アンテナを高くして森林の中を歩いてみてください、アンテナ切りたくなると思いますよ。
アンテナなのでわかると思いますが、折りたたんだりPRC本体と短絡した状態での通信はうまくいきません
(ラジオのアンテナで試してみてください、よくわかりますよ)
折りたたんでいる歩兵でも通信するときは展開したと思われます。

次に、アンテナは地面に対して垂直にしたほうが電波がよく届きますが通信する目標がわかっているならば、そこにアンテナを並行にした場合でも同様の通信状態を保つことができます。
最後にアンテナについてのことですがAT-892/PRC-25はフレキシブル部(自在に曲がる部品)とブレード部(ホィップアンテナ部分)の二つの部品を含めてAT-892/PRC-25といいます、なので基本的に分解してブレード部分だけをPRCに付けることはありません。

そして、ハンドセット、ハンドセットはベトナム戦争時には基本的にH-189/GRが使用されました。特殊部隊のほうではH-161の使用例もありますが歩兵では使ったとしてもH-140です、理由は「歩兵部隊のRPC運用方法」にあります。
H-161はU-229/Uプラグを2つ使用します、PRC-25とつなげるオーディオコネクタは2つしかないのですべてを使用することになります。しかし、歩兵部隊では通信するのは小隊長のほうが圧倒的に多いです、なのでH-161は一人で運用するには使い勝手がいいのですが他人に通信権を渡す時には使い勝手が悪いです、よって一般歩兵のRTOは使用しません。

PRCをライトウエイトに装着する

ライトウエイトにPRCを装着する方法を紹介します、ライトウエイトは個人支給品でAN/PRC-25は中隊備品になりますなので出撃時にST-138/PRC-25を使って装備を固めるか選択できたと思われます。
PRCをライトウエイトにくくりつける専用のパッキングボードが存在しますがそちらはTSEC/KY-38などを介して使用するときぐらいしか使わないようです。

付け方はいたって簡単です。
1. 真ん中のバーティカルストラップを軽く緩めに付ける
2. PRCを差し込む(向きはどちらでも可、しかしアンテナを右側にしたほうが楽です)
3. 長いほうのバーティカルストラップで拘束する。

と、まあこんな感じです、ライトウエイト用シェルフは使わなくてもPRC程度ならば装着できます。中心のストラップは緩めに付けることによりPRCを奥に付け下にずれることや脱落を防ぎます。
それと重要なのは操作盤にあるスイッチを動かせるかです、地味ですが操作をできなければやり直しになるので考えながら付けましょう、保持感覚ですがST-138/PRC-25より軽く感じれますよ。

こんな感じに装備をまとめられれば問題無いでしょう、M-14サーメートをPRC緊急破棄用に装備しておくと”まじめなRTO”感があっていいかもしれません。


最後に
これはあくまでも例です、写真を漁ればM-79を装備したRTO、H-161を装着したRTOも出てくることがあるかも知れません、しかしながら一般的なRTOの装備を参考にする、そこに意義があると私は考えています、歩兵装備なので「一般的な歩兵」という条件が一番大切だと考えています。
そして先ほどもふれましたが「特殊部隊の画像では歩兵の装備参考にはならない」ということも意識していただくと幸いです。
  

Posted by チベットの狐 at 18:37Comments(2)RTO装備ライトウエイトラックサック