2016年11月23日
PRC25/77のA28ユニット回路図
今回はPRC25/77に使用されているアンテナチューニングユニットA28について説明したいと思います。
このユニットは皆さんがイメージするような金属のカバーに囲われた中央部に鎮座しているユニットではなく、位置的に言うとフロントパネルの裏側、アンテナマウントの下に位置しています。覗きこめばコイルが4本ある特徴的なユニットなので、直ぐに判るのではないでしょうか?
A28の役割
簡単に言うとA28ユニットはアンテナの波長を修正しています。アンテナの長さは波長に合わせて長くしたり短くしたりするのが正しいアンテナの使い方です、特に、PRC25系列は30.00MHz~75.95MHzまでの電波を発射しますので1本のアンテナで運用するにはこのユニットが必要不可欠です。
アマチュア無線では使用できない周波帯までカバーされちゃってるので使用禁止周波帯での電波の発射は絶対に行わないで下さい、というかPRCは技術基準適合証明 が無いので使うと違法です。どうしても使いたいのならば承認を受けてから使いましょう
とりあえず、波長の計算をしてみましょう
波長の計算はV=Fλでできます、そしてV(速度m/s)は電波なので光の速度に成り、Fは周波数、λが波長です
よって計算式は
λ(m)=3.0*10^8/F(Hz)
に成ります、またMHzは10^6Hzなので、分母に0を6個付けてあげましょう。
で計算すると大体波長λは30Hzで10m、75MHzで4mぐらいに成りますね、波長の幅が6mもありました。それを一本のアンテナで処理するので、アンテナチューニング回路が必要になります、A28は4本のコイルを稼働させ無線機の発射する周波数に合致するアンテナにしています。
回路

これまでに書いてきた回路がWindowsのpaint使ってきましたが、今回はBSch3Vで書いてみました。見やすいように意図的に大きくしましたが、スクロールしなくちゃ判らないし、結局意味無いかも。
ケーブルがゴチャゴチャしているのもアレですが…
見難いへんちくりんな番号は回路の接点番号です。最大12まであります。そして、このユニットの特徴なのですが。S2とS3の所、はアンテナ螺子の長さで、AT-892/PRC-25とAT-271A/PRCを自動で識別できるようにしています。
そして使用する込み合わせは、
長いアンテナで高周波帯を使用する時…A
長いアンテナで低周波帯を使用する時…B
短いアンテナで高周波帯を使用する時…C
短いアンテナで低周波帯を使用する時…D
と4種類存在しますのでA~Dまでの回路を説明をしたいと思います。
A 長いアンテナで高周波帯を利用する時
まずスイッチSW2.と3は下の接点と接触します、そしてスイッチSW1(バンドスイッチ)は3つが連動していて全てが左側を向き、接点1 10 7と接触して通電します。これにより、パターンAの場合はC2コンデンサとL1コイルが使用されます。
B 長いアンテナで低周波帯を利用する時
Aと同じ用にSW2.3は下向の接点と接触し、SW1(バンドスイッチ)は回路図のままに成ります、よって回路はL4コイルを通る回路に成ります。
C 短いアンテナで高周波帯を使用する時
短いアンテナを使用する場合、SW3は開回路になり、SW2は上側の接点に接触します。またAと同様にSW1(バンドスイッチ)は接点 1 10 7と接触し結果的にはL2コイルとC3、C1コンデンサを使った回路を使用します。
D 短いアンテナで低周波帯を使用する時
回路図と全く同じ回路に成ります、結果的にはL3コイルとC1コンデンサを使った回路です。
このユニットは皆さんがイメージするような金属のカバーに囲われた中央部に鎮座しているユニットではなく、位置的に言うとフロントパネルの裏側、アンテナマウントの下に位置しています。覗きこめばコイルが4本ある特徴的なユニットなので、直ぐに判るのではないでしょうか?
A28の役割
簡単に言うとA28ユニットはアンテナの波長を修正しています。アンテナの長さは波長に合わせて長くしたり短くしたりするのが正しいアンテナの使い方です、特に、PRC25系列は30.00MHz~75.95MHzまでの電波を発射しますので1本のアンテナで運用するにはこのユニットが必要不可欠です。
アマチュア無線では使用できない周波帯までカバーされちゃってるので使用禁止周波帯での電波の発射は絶対に行わないで下さい、というかPRCは技術基準適合証明 が無いので使うと違法です。どうしても使いたいのならば承認を受けてから使いましょう
とりあえず、波長の計算をしてみましょう
波長の計算はV=Fλでできます、そしてV(速度m/s)は電波なので光の速度に成り、Fは周波数、λが波長です
よって計算式は
λ(m)=3.0*10^8/F(Hz)
に成ります、またMHzは10^6Hzなので、分母に0を6個付けてあげましょう。
で計算すると大体波長λは30Hzで10m、75MHzで4mぐらいに成りますね、波長の幅が6mもありました。それを一本のアンテナで処理するので、アンテナチューニング回路が必要になります、A28は4本のコイルを稼働させ無線機の発射する周波数に合致するアンテナにしています。
回路
これまでに書いてきた回路がWindowsのpaint使ってきましたが、今回はBSch3Vで書いてみました。見やすいように意図的に大きくしましたが、スクロールしなくちゃ判らないし、結局意味無いかも。
ケーブルがゴチャゴチャしているのもアレですが…
見難いへんちくりんな番号は回路の接点番号です。最大12まであります。そして、このユニットの特徴なのですが。S2とS3の所、はアンテナ螺子の長さで、AT-892/PRC-25とAT-271A/PRCを自動で識別できるようにしています。
そして使用する込み合わせは、
長いアンテナで高周波帯を使用する時…A
長いアンテナで低周波帯を使用する時…B
短いアンテナで高周波帯を使用する時…C
短いアンテナで低周波帯を使用する時…D
と4種類存在しますのでA~Dまでの回路を説明をしたいと思います。
A 長いアンテナで高周波帯を利用する時
まずスイッチSW2.と3は下の接点と接触します、そしてスイッチSW1(バンドスイッチ)は3つが連動していて全てが左側を向き、接点1 10 7と接触して通電します。これにより、パターンAの場合はC2コンデンサとL1コイルが使用されます。
B 長いアンテナで低周波帯を利用する時
Aと同じ用にSW2.3は下向の接点と接触し、SW1(バンドスイッチ)は回路図のままに成ります、よって回路はL4コイルを通る回路に成ります。
C 短いアンテナで高周波帯を使用する時
短いアンテナを使用する場合、SW3は開回路になり、SW2は上側の接点に接触します。またAと同様にSW1(バンドスイッチ)は接点 1 10 7と接触し結果的にはL2コイルとC3、C1コンデンサを使った回路を使用します。
D 短いアンテナで低周波帯を使用する時
回路図と全く同じ回路に成ります、結果的にはL3コイルとC1コンデンサを使った回路です。